- 新しいことを始めたい
- やりたいことはあるけれど忙しくて時間がない
- 朝時間を活用して人生を変える方法を教えてください
こういった疑問に答えてくれる本を紹介します。
タイトルは『人生を変えるモーニングメソッド』。
著者のハル・エルロッドは、20歳のとき、飲酒運転のトラックと正面衝突し、6分間の心肺停止状態に。全身11箇所を骨折し、脳にも修復不可能な損傷を負ってしまいます。
それでも懸命なリハビリの末、再び歩けるようになり、ついにはウルトラマラソンを完走。さらに、ビジネスの世界でも殿堂入りを果たす偉業を達成しました。
そんな著者は「朝の過ごし方こそが人生を変える鍵だ」と断言し、自身が開発したモーニングメソッドを本書で惜しみなく紹介しています。
もともと早起きが苦手だった(!)著者が、朝を活用することで成功を手にしたという点は、多くの人に勇気を与えるでしょう。
1日の最初の1時間の使い方が、潜在能力をフルに発揮して望み通りのレベルの成功を手に入れる鍵なのだ。 朝の目覚めが変われば、人生が変わる。 あなたはほどなく、その事実を理解することになるだろう。
現時点で「朝型人間」になる決意ができていなくても、この本を読めば今まで以上にラクに送られるようになるから大丈夫です。
それでは早速、内容を見ていきましょう!
目次
なぜ人生が変わらないのか?
人生をより良く変えたいと思っている人は多いはずです。
あなたも「今の生活を変えたい!」「人生を変えたい!」と考えているからこそ、朝活に興味を持ち、行動を起こそうとしているのではないでしょうか?
しかし、いきなり「これをしましょう」「あれをしましょう」と解決策を提示されても腑に落ちずに行動に移せなかったりすることもありますよね。
だからこそ、まずは人生が変わらない原因を知ることが大切。原因が分かれば、今後意識して原因を避けることができ、対策を立てることができます。
本書では、7つピックアップされています。
- 原因① バックミラー症候群
- 原因② 目的の欠如
- 原因③ 物事のつながりを無視すること
- 原因④ 責任感の欠如
- 原因⑤ 平凡な友人の輪に入っている
- 原因⑥ 人間としての成長の欠如
- 原因⑦ 緊急性の欠如
ひとつずつチェックしていきましょう!
原因① バックミラー症候群
「バックミラー症候群」とは、過去の経験に照らし合わせて行動を制限してしまうことです。
私たちは無意識のうちに過去を基準にして、自分の可能性にブレーキをかけているんですね。
例えば、新しいチャンスが訪れても、バックミラーで後ろ(過去の自分)を振り返って、「今までやったことがない」「自分には無理」と判断して諦めてしまうことが多いのではないでしょうか?
照準を過去や現在のできていない自分に合わせてしまって、新しいチャンスに飛び込めないのです。
これ、私もよくわかります。慎重になりすぎて、なかなか挑戦できないことがあるので。
そんな時って大抵、「これからどうなりたいか」ではなく「これまでの自分はこうだったし…」っていうふうに、過去を見てるんですよね。
しかし、著者は「過去の自分は未来の自分ではない」と強調しています。
今のあなたの姿は過去の行動の結果であるが、これから進む方向は、今この瞬間からあなたがとる選択肢にかかっている。そのことは常に忘れないでほしい。
未来を変えたいのなら、過去に縛られるのをやめましょう。未来は今の自分がとる選択肢によってのみ決まります。
原因② 目的の欠如
平均的な人は「1日をやり過ごすこと」に重点を置き、明確な目的を持っていません。
しかし、著者は「人生の目的を持ち、それに従って生きることが大切」だと説いています。
著者は、自分の人生の目標を「成功を追求すること」「他者の役に立つこと」と定め、それに沿って行動し続けました。
その結果、会社の営業記録を塗り替えるほどの成功を手にすることができたのです。
「目標探し」という言葉を耳にしますが、目標は「探し当てるもの」ではなく、「自分が望むままに決めるもの」。
自分が本当に成し遂げたいことを見つけ、それに向かって努力し続けることで、人生は大きく変わります!
自分が抱えている問題よりも大きな人生の目標を持つことで、現実に直面する問題が小さく感じられ、ラクに乗り越えられるようになる。このことは、常に念頭においてほしい。
原因③ 物事のつながりを無視すること
多くの人は、自分の行動はその場限りのものだと考えがちです。
しかし、著者は「すべての行動が未来に影響を与える」と指摘します。
例えば、「今日は仕事をサボろう」「やるべきことを後回しにしよう」「夜にファストフードを食べよう」といった行動は、一見すると単発の出来事に思えます。
しかし、こうした選択を繰り返すことで、それが「自分の習慣」となり、人生のクオリティを決定してしまうのです。
物事を個別に考えるのをやめ、もっと大きな視点で見るべきだ。自分がとるあらゆる行動が、未来の自分の姿に影響を与える。
原因④ 責任感の欠如
責任感と成功は切っても切れない関係にあります。
多くの人が目標を達成できないのは、自己管理の難しさにあります。人は自分一人だけでは甘えが生じやすく、途中で諦めてしまうことも少なくありません。
そこで、著者が強く勧めているのが「責任パートナー」の存在。
友人、家族、同僚とペアを組むことで、お互いを励まし合い、進捗を共有しながら成長することができます。朝の習慣を確立する際にも、誰かと一緒に取り組むことで継続しやすくなるのです。
朝活を始めたいと思った時に、オンラインの朝活コミュニティに入ることも、そうですね。同じ時間にZoomでつながり、作業に取り組む。自分一人ではないため、継続がしやすくなります。
原因⑤ 平凡な友人の輪に入っている
人は、普段一緒に過ごす5人の影響を強く受けることが研究で明らかになっています。
つまり、あなたの未来は、あなたが最も長く時間を共にする人々によって決定されるということです。
もし、あなたが「成長したい」「人生を向上させたい」と考えているなら、同じような目標を持つ人たちと付き合うことが重要です。
逆に、あなたの成長を阻むネガティブな人たちの影響を受け続けていると、思うように前進できません。
あなたを信頼し、称賛してくれる人を探そう。あなたが望む人生に到達する手助けをしてくれる人を。いい影響を与えてくれる人が偶然に現れることはめったにないので、積極的に探すしかない。
身近で新しい人脈を作ることが難しいと感じるなら、オンラインコミュニティに参加するのも良い方法です。
向上心を持つ人たちと交流することで、自分自身も刺激を受け、よりポジティブな環境で成長できるようになります!
例えば私も朝活を毎朝続けていますが、習慣化できた理由は間違いなく朝活コミュニティのおかげです。本書のモーニングメソッドを実践していくにあたっても、朝活の存在は助けになってくれるでしょう!
原因⑥ 人間としての成長の欠如
成功は「人となり」が引き寄せるものです。
あなたがどれだけ「成功したい」と願っていても、その成功にふさわしい人間になっていなければ、長続きする成功を手にすることはできません。
多くの人は、目の前の仕事や日常のタスクに追われるばかりで、自分の成長に意識を向けることができていません。
しかし、成功者たちは毎日の習慣の中に「成長するための時間」を必ず組み込んでいます。
例えば、本を読む、新しいスキルを学ぶ、日記をつけて振り返るといった習慣を持つことで、人間的な成長を促すことができます。
これらの小さな積み重ねが、最終的に理想の人生を実現するための大きな力になります。
日々の生活の中で、少しずつでも成長のための時間を確保することが、あなたの未来を変える大きな鍵となるのです。
原因⑦ 緊急性の欠如
「いつかやろう」と先延ばしにしてしまうと、気づいたときには後悔することになります。
人は、自分が本当にやりたいことを「そのうちやる」と思いながら、何も行動せずに時間を浪費してしまうことが多いのです。
人生でもっとも悲しいことは、「本当はもっと何かできたのに」と後悔しながら生きることだ。でも、人生でもっとも重要なのは「今」だ。
行動を先延ばしにしないために、毎朝「今日絶対にやること」を決め、確実に実行する習慣をつけましょう。
小さな一歩が、最終的に大きな成果へとつながっていきます。
朝に取り組む6つの習慣
ここまでで「人生が変わらない7つの原因」とその対策を確認したことで、朝の時間を有効活用することが、人生を変える上で重要だとより深く理解できたのではないでしょうか?
本書では、朝の時間を有効活用し、より良い一日をスタートさせるための6つの習慣が紹介されています。
- サイレンス
- アファメーション
- イメージング
- エクササイズ
- リーディング
- ライティング
ひとつずつ見ていきましょう!
1. サイレンス(沈黙)
サイレンスとは、意識的に沈黙の時間を作ることです。
ただ静かにするのではなく、目的を持った沈黙を取ることで、ストレスの軽減や集中力向上、思考のクリアさを得ることができます。
- 最初は 5分間 から始める
- 無言で座り、リラックスしながら 瞑想・祈り・感謝・深呼吸 を行う
- 1日のスタートを穏やかに切る
2. アファメーション(肯定的な自己暗示)
ファメーションとは、自分の目標や理想を言葉にして繰り返し唱えることで、潜在意識に刷り込む方法です。
多くの人は過去の経験や人からの言葉に影響を受けていますが、意識的にポジティブな言葉を取り入れることで、自分を前向きにプログラムできます。
- 目標を紙に書き出す
- 毎日声に出して読む(感情を込める)
- 名言を引用する ことで取り入れやすくする
3. イメージング(視覚化)
成功者が実践していると言われる「イメージング」は、達成したい目標や理想の未来を具体的に思い描く ことです。
単に想像するだけでなく、それに向かう行動を心の中でリハーサルすることが重要です。
- 理想の1日を思い浮かべる
- ビジョンボードを作る(欲しいものや理想の姿の写真を貼る)
- 眺めるだけでなく、行動に移す
4. エクササイズ(運動)
朝の運動は、エネルギーを高め、集中力や感情の安定をもたらします。
いきなり作業に取りかかると頭が働かないこともあるため、軽い運動を取り入れることでスムーズに1日をスタートできます。
- YouTubeの体操動画を活用する
- 朝活前に体を動かして血流を良くする
- 数分でもOK!毎日続けることが大切
5. リーディング(読書)
読書の魅力は、世界最高レベルの専門家の知識を短時間で学べることです。
- 1日1ページからでもOK
- 興味のあるテーマの本を選ぶ
- 課題図書やおすすめリストを活用する
ちなみに私のおすすめはこの『人生を変えるモーニングメソッド』と『嫌われる勇気』『幸せになる勇気』です。
一度読んだ本でも、朝のすっきりした頭で再読すると、新たな発見があったり、以前とは違う部分が心に響くことがあります。
過去の自分と今の自分で感じ方が変わることで、自分の成長や心の変化に気づけるのも面白いところ。
気になっていた本や、読みたかったけれど時間がなくて読めていなかった本を手に取るのもおすすめです。
朝の時間を活用して、じっくり読書を楽しんでみてはいかがでしょうか。
他にもいろいろあるので、朝活おすすめ本もまた記事にしていきたいです。
6. ライティング(文章を書く)
文章を書くことは、思考を整理し、気づきを得るのに役立ちます。
本書では 日記を書くこと が推奨されています。
- 5〜10分間、朝または夜に日記を書く
- 1日の振り返りや成長の記録をつける
- 現在の自分と理想のギャップを可視化する